ゆうパック平均10%値上げ クリックポストは240円に

日本郵便は10月1日、宅配便「ゆうパック」の基本運賃を平均約10%引き上げた[1]。小型荷物向けの「クリックポスト」は185円から240円に、「ゆうパケット」は厚さにかかわらず360円に一本化した[1]。物価や人件費の上昇でコストが増えていることが理由だ。

ゆうパックの値上げ、何がいくら変わったか

ゆうパックの基本運賃の改定率は平均約10%で、荷物のサイズや届け先によって異なる[1]。たとえば東京から北海道へ送る60サイズは、1410円から1550円になった[2]。

  • 重量ゆうパック:改定後の基本運賃に620円を加えた額
  • 空港ゆうパック:改定後の基本運賃に880円を加えた額
  • ゴルフ・スキー・空港ゆうパック:1個あたりの重さを30キロ以下に制限

包装用品も値上がりした。ゆうパック用の箱は、120サイズが380円から420円、100サイズが220円から250円、80サイズが140円から160円、60サイズが100円から110円になった[1]。

クリックポストは240円に、2キロまで送れる

小型の荷物向けサービスも見直された[1]。

  • ゆうパケット:厚さ1センチ以内の250円、2センチ以内の310円を廃止し、3センチ以内まで一律360円に
  • クリックポスト:185円から240円に。重さの上限は1キロから2キロへ広がり、大きさは「3辺の合計60センチ以内、長辺34センチ以内で、郵便ポストに入るもの」に変更

注意したいのは、クリックポストの差し出し方だ。これまでは郵便ポストへの投函と郵便局の窓口での差し出しのどちらもできたが、改定後は郵便ポストへの投函に限られる[1]。窓口に持ち込む習慣があった人は気をつけたい。

値上げの理由はコスト増

日本郵便は今回の改定について、「諸物価や人件費の上昇に伴うコストの増加は、日本郵便の経営にも大きな影響を与えております」と説明している[1]。デジタル技術の活用などで業務の効率化を進めながら、将来にわたって安定した物流サービスを続けるための改定だとしている。

一方で、ゆうパックをよく使う利用者向けに、郵便局アプリの「ゆうパックスマホ割」を使って通常より安く送れるキャンペーンを実施する予定だ[1]。

フリマ出品者には負担増が大きく

影響が大きいのは、アクセサリーやトレーディングカードなど、薄くて軽い商品を個人で送ってきた人たちだ。厚さ1センチ以内のゆうパケットは250円から360円へと、4割以上の値上げになった。クリックポストも約3割上がった。数百円の商品を売る出品者にとって、100円前後の送料の差は利益を大きく左右する。

ただ、クリックポストは重さの上限が2キロに広がったため、これまでゆうパックで送っていた少し重い荷物を、より安く送れる場合もある。サイズと重さに応じて、どのサービスが最も安いかを改めて比べる価値はある。フリマアプリの専用配送を使う場合は、アプリ側の料金設定も確認したい。

この秋は携帯電話料金の値上げ(ドコモも携帯料金値上げ 最大550円、12月から)など、暮らしに関わる料金の改定が重なる。人手不足が続く物流で、送料はこれからも上がりやすい。運ぶ側の負担をどう分かち合うのか、利用者の側でも送り方を見直す時期に来ている。

脚注

  1. 日本郵便「ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定」(2026年7月3日) https://files.japanpost.jp/assets/34d9d11432734cfaa759e78fe395b688/9f91670d385b45abb05aac0502c7acb8/20260703_02_01.pdf
  2. ネットショップ担当者フォーラム「日本郵便、『ゆうパック』を平均10%値上げ、『ゆうパケット』は全サイズ360円の新運賃、『クリックポスト』は185円→240円に改定へ」(2026年7月7日) https://netshop.impress.co.jp/n/2026/07/07/16365
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