
IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC 2026」が2026年10月13日から16日までの4日間、千葉市の幕張メッセで開かれる[1]。主催する電子情報技術産業協会(JEITA)によると、CEATEC 2026には国内外の821社・団体が出展し、このうち新規出展が338社・団体と全体の41%を占める[1]。
CEATEC 2026の開催規模
JEITAが10月6日に発表した開催規模は次のとおりだ[1]。
| 項目 | 2026年 | 2025年実績 |
|---|---|---|
| 出展者数 | 821社・団体 | 810社・団体 |
| スタートアップ・大学研究機関 | 246社・団体 | 232社・団体 |
| 海外出展者 | 31カ国・地域の194社・団体 | 29カ国・地域の156社・団体 |
スタートアップと大学・研究機関の出展は、記録が残る2014年以降で最多となる[1]。会場は一般展示、X(Transformation)パーク、ネクストジェネレーションパーク、グローバルパークの4エリアに分かれ、コンファレンスはピッチイベントを含めて229本のセッションが予定されている[1]。JEITAは4日間で11万人を超える来場を見込む[1]。入場は無料だが、事前の来場登録が必要だ[1]。
テーマは「Transformation」、モビリティ展と2回目の併催
27回目となる今年のテーマは「Transformation ―企業が、産業が、そして社会が変わる―」だ[1]。日本自動車工業会(自工会)が主催する「Japan Mobility Show Bizweek 2026」と同時に開かれ、併催は2024年に続き2回目となる[1]。両団体の会長による対談など、デジタル技術とモビリティの業界をまたぐ企画も用意されている[1]。
CEATEC AWARD、AIやスマートグラスの技術が受賞
開幕に先立ち、出展される技術や製品を表彰する「CEATEC AWARD 2026」の受賞案件も発表された[2]。主な受賞は次の3件だ[2]。
- 総務大臣賞:三菱電機グループの「タスク汎用音源分離技術(TUSS)」。工場などの混ざった音から、指定した種類の音だけを一つのAIモデルで取り出す
- 経済産業大臣賞:TDKのスマートグラス用ディスプレイ向けメタオプティクスミラー。微細なナノ構造で、外から虹模様が見えにくい表示を実現する
- デジタル大臣賞:日立製作所のAIソリューション群「HMAX by Hitachi」
総務大臣賞の技術は、ロボットや監視機器が「耳」で現場の状況を把握する用途を想定する[2]。画像や映像が中心だった「フィジカルAI」(現実世界で動くAI)に音の情報を加える試みといえる。
家電見本市からの転換、出展者の顔ぶれに変化
CEATECは2000年にデジタル家電の見本市として始まり、2016年に「脱・家電見本市」を宣言して、あらゆる産業のデジタル化を扱う展示会に転じた[1]。今回の数字には、その変化がはっきり表れている。全出展者の4割が新規で、スタートアップと大学・研究機関が全体の3割に達した。海外の出展者も前年から2割あまり増えた。
大手電機メーカーが新製品を披露する場から、新しい技術を持つ企業と事業会社が出会う場へと、展示会の役割が移りつつあるとみられる。
「社会実装」は商談に結びつくか
AIやモビリティ、スマートグラスといった分野は、技術を見せるだけでなく、実際の製品やサービスにどうつなげるかが問われる段階にある。テーマに掲げた「社会実装の加速」が言葉どおりに進むかは、会場での商談や提携がどれだけ生まれるかで測られる。
来場者数は会期終了後に発表される[1]。見込みの11万人を超え、前年を上回るかどうかも、国内のテクノロジー投資の熱量を映す指標として注目したい。
脚注
- 電子情報技術産業協会(JEITA)「CEATEC 2026、幕張メッセにて10月13日開幕」(2026年10月6日) https://www.ceatec.com/ja/news/detail.php?id=26
- 電子情報技術産業協会(JEITA)「CEATEC AWARD 2026 総務大臣賞・経済産業大臣賞・デジタル大臣賞 モビリティイノベーション賞を含む各賞がそれぞれ決定」(2026年10月6日) https://www.ceatec.com/ja/news/detail.php?id=27

