『踊る大捜査線』新作公開 14年ぶり青島俊作が帰還

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日に公開された。織田裕二さんが青島俊作を演じる劇場版としては、2012年の『THE FINAL 新たなる希望』から14年ぶりとなる[1]。

本広・君塚・亀山の布陣が再集結

監督は本広克行さん、脚本は君塚良一さん、プロデュースは亀山千広さん、音楽は松本晃彦さんと、これまでのシリーズを支えてきた顔ぶれがそろった[1]。副題の「N.E.W.」は「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」の略で、本作から青島俊作の新たな物語が始まるという位置づけだ[2]。

舞台は2026年の東京。警視庁刑事部捜査第一課に着任した青島が、都内で起きた誘拐事件で身代金の「運び屋」に指名される。犯人は期限に遅れれば街を爆破すると予告し、3Dプリンターで作った拳銃による連続殺人や、盗まれたウイルスをばらまくという脅迫も重なる[2]。

共演には趣里さん、白洲迅さん、佐々木蔵之介さん、増田貴久さんらが名を連ねる。ユースケ・サンタマリアさん、真矢ミキさん、水野美紀さん、伊藤淳史さんら歴代のメンバーも出演する[1]。

14年の空白をどう埋めるか

『踊る大捜査線』が支持されてきた理由は、事件の派手さよりも、組織の論理と現場の判断がぶつかる場面を丁寧に描いてきたことにある。本庁と所轄、縦割りの指揮系統、書類と根回し。警察ドラマでありながら、多くの観客が自分の職場と重ねて見られる構造を持っていた。

その主題を今の時代に置き直すと、向き合う事件の姿も変わる。3Dプリンター拳銃やウイルスによる脅迫といった要素は、この20年で現実に起きるようになった犯罪を踏まえている。

一方で、14年という空白は小さくない。テレビシリーズをリアルタイムで見ていた世代は年齢を重ね、シリーズを知らない観客も多い。旧作の文脈に頼りすぎれば新規の観客が置き去りになり、説明を尽くせば長年のファンには冗長になる。

日本のテレビ局主導の映画製作は、ヒット作の続編に依存する傾向が指摘されてきた。その意味で本作は、懐かしさで客を集める作品になるのか、それとも現在の物語として立つのかを問われる位置にある。評価が定まるには、もう少し時間がかかるだろう。

脚注

  1. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』公式サイト https://odoru.com/odorunew/news.html
  2. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』公式サイト(INTRODUCTION・STORY) https://odoru.com/
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