東京都心で34日連続の雨 統計開始以来最長

東京都心は9月29日も雨を観測し、8月27日から34日連続の降水となった。これまで最長だった2019年の33日連続を上回り、1886(明治19)年の統計開始以来の最長記録を更新した[1][2]。秋雨前線の停滞に台風の影響が重なり、雨の日が1カ月以上途切れていない。

2019年の記録を1日上回る

これまでの最長記録は、2019年6月27日から7月29日までの33日連続だった[3]。この年は梅雨前線が長く居座り、関東で日照不足が続いた。今回は夏の終わりから秋にかけての長雨で、28日に記録に並び、29日に単独の最長となった。

気象庁の観測データによると、都心の8月30日から9月28日までの30日間の降水量は629.5ミリにのぼった[2]。日本気象協会は、これを平年の275%にあたるとしている[1]。

長雨と日照不足、暮らしへの影響

日差しが少ない日が続くと、野菜は育ちが遅れ、店頭の価格が上がりやすい。人の体にとっても、日光を浴びる時間が減ると睡眠のリズムが乱れ、気分が落ち込みやすくなるといわれる。湿度の高い日が続けば、室内のカビや食品の傷みにも注意が必要だ。

長雨の後こそ土砂災害に警戒を

雨の日が長く続くと、1日ごとの雨量がそれほど多くなくても、地面の中に水がたまり続ける。地盤が緩んだところに台風の強い雨が降れば、崖崩れなどの土砂災害が起きやすくなる。9月には台風25号が関東に接近し、千葉県や神奈川県で土砂災害や死者が出たばかりだ[4]。

崖や斜面の近くに住む人は、自治体のハザードマップで自宅の危険度を確かめ、気象庁の「キキクル(危険度分布)」や避難情報に注意したい。雨が続くと警戒心は薄れがちだが、長雨の後ほど、いつもより少ない雨で危険が高まることを意識しておく必要がある。

観測史上の最長記録が7年のうちに2度塗り替えられたことは、雨の降り方がかつての「平年」の感覚では測れなくなっていることを示しているようにも見える。記録そのものより、こうした極端な天候を前提にした備えを暮らしの中に根付かせることが大切だ。

脚注

  1. 日本気象協会 tenki.jp「東京都心34日連続で雨 統計開始以来最長を更新 いつ晴れる? 台風26号の影響も」(2026年9月29日) https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2026/09/29/40790.html
  2. 気象庁「過去の気象データ 東京 2026年8月・9月(日ごとの値)」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2026&month=9&day=&view=(8月は month=8)
  3. 気象庁「過去の気象データ 東京 2019年6月・7月(日ごとの値)」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2019&month=7&day=&view=(6月は month=6)
  4. 内閣府「令和8年台風第25号による被害状況等について」(2026年9月30日9時00分現在) https://www.bousai.go.jp/updates/r8typhoon25/pdf/260930_0900.pdf
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