テート美術館ターナー展が24日開幕 80点超を展示

英国の画家J.M.W.ターナー(1775〜1851年)の回顧展「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」が2026年10月24日、東京・上野の国立西洋美術館で開幕する[1]。出品は80点を超え、すべてテート美術館(ロンドン)の所蔵品で、油彩と水彩が中心だ[1]。会期は2027年2月21日まで[1]。

テート美術館ターナー展の開催概要

国立西洋美術館が公表している概要は次のとおり[1]。

  • 会期:2026年10月24日(土)〜2027年2月21日(日)
  • 会場:国立西洋美術館 企画展示室(東京・上野)
  • 開館時間:午前9時30分〜午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで。入館は閉館の30分前まで)
  • 休館日:月曜日(11月23日と2027年1月11日は開館)、11月24日、12月28日〜2027年1月1日、1月12日
  • 観覧料:一般2400円、大学生1500円、高校生1100円(前売りは各200円引き)。中学生以下は無料

11月4日から19日までは、大学生と高校生が無料で観覧できる[1]。65歳以上は、10月24日から11月8日までの期間、当日に館の窓口で身分証を示すと一般券が400円引きになる[1]。

主な出品作、ターナーと現代美術を並べる

ターナーは2025年に生誕250年を迎えた英国の風景画家で、テート美術館は世界最大のターナー作品の所蔵館として知られる[1]。展示はテーマごとの章立てで、おおむね時代順に構成する[1]。

今回の特徴は、各章でターナーの作品と戦後・現代のアーティストの作品を並べる点だ[1]。主な出品作として、国立西洋美術館は次の作品を挙げている[1]。

  • ターナー「グリゾン州の雪崩」(1810年展示、油彩)
  • ターナー「捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!」(1846年展示、油彩)
  • ターナー「荒海とイルカ」(1835〜40年ごろ、油彩)
  • オラファー・エリアソン「溶ける氷河のシリーズ 1999/2019」(2019年、Cプリント30組)
  • オトリス・グループ「Hydra Decapita(ヒュドラの斬首)」(2010年、映像作品)

エリアソンの作品は気候変動、オトリス・グループの映像作品は植民地主義や奴隷貿易の歴史といった現代の課題と、ターナーの絵を結びつける役割を担う[1]。

関連イベントと鑑賞ガイド

開幕日の24日には、エリザベス・ブルック氏による講演会「ターナーとの対話――崇高の喚起」が開かれる(事前申込制)[1]。会期中はスライドトークやオンライン講演会も予定されている[1]。小中学生向けには、鑑賞ガイド「ジュニア・パスポート」を配布する[1]。

なお、2027年1月12日から会期末の2月21日までは、館の常設展示室が閉室となる[1]。会期前半は、本展の観覧券で常設展も同じ日に見ることができる[1]。

生誕250年を過ぎて見直すターナー

今回の展示は、名作を並べるだけでなく、気候変動や植民地の歴史といった今の問題を考える手がかりとして19世紀の風景画を見せる構成をとった点に特色がある。

会期は4カ月近くと長く、年末年始をはさむ。学生の無料期間や金・土曜日の夜間開館を組み合わせれば、混雑を避けて見る機会も選びやすい。常設展が閉室になる1月中旬以降より前に訪れれば、館の所蔵作品とあわせて楽しめる。

脚注

  1. 国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026turner.html
おすすめの記事