国際線の冬ダイヤ、週6094便で2%減 中国便は半減

国土交通省は2026年10月26日、国際線の2026年冬期スケジュール(冬ダイヤ、10月25日〜2027年3月27日)の概要を公表した[1]。初週(10月25〜31日)の国際定期便の計画は週6094.5便で、前年の冬ダイヤ当初より2%少ない。中国路線が49%減と半減したことが響いた[1]。

国交省は航空会社130社(日本の航空会社9社、外国の航空会社121社)から事業計画の申請を受け、認可した[1]。

国際線の冬ダイヤ、旅客便は3%減

週6094.5便の内訳は、旅客便が5524.5便(前年比3%減)、貨物便が570便(2%増)だった[1]。数字は10月23日時点の初週の計画便数で、期間中に増減することがある[1]。

航空会社別にみると、外国の航空会社は週222便減って5%減、日本の航空会社は週67.5便増えて6%増と、動きが分かれた[1]。

中国が半減、アジアの他地域と欧州は増加

方面別の旅客便の主な増減は次のとおり[1]。

  • 中国:49%減
  • 韓国:18%増
  • 台湾:11%増
  • 香港:10%増
  • マレーシア:25%増
  • インド:52%増
  • イギリス:13%増、フィンランド:36%増

空港別では、成田が4%増、羽田が2%増、福岡が5%増だった一方、関西は17%減、中部は16%減と大きく落ち込んだ[1]。主要5空港以外の地方空港は全体で4%増えたが、地方空港の中国便は86%減と、ほぼなくなった[1]。代わりに地方空港では韓国(21%増)、台湾(19%増)、シンガポール(125%増)、ベトナム(133%増)の便が増えた[1]。

訪日客の構成の変化が便数に

中国便の減少は、訪日客の動きと重なる。日本政府観光局によると、9月の訪日客は310万3700人で前年同月より5.0%減り、中国からは44.5%減った[2]。一方で韓国や台湾など7市場は9月として過去最高だった[2]。

関西と中部の便数の落ち込みが特に大きいのは、両空港の国際線に占める中国便の比重が大きかったためとみられる。成田や羽田、福岡が増えたのとは対照的で、中国路線の減少の影響が空港によって偏っていることが分かる。

冬ダイヤでは、地方路線の新規就航も続く。台湾のタイガーエア台湾が10月27日から高雄―熊本線(週2便)を始めるほか、12月には大韓航空の仁川―広島線(週7便)、ユナイテッド航空のサンフランシスコ―新千歳線(週3便)などが予定されている[1]。

中国便の回復がない冬、地方は別の市場で穴埋め

便数の総数は2%減にとどまったが、中身は大きく入れ替わった。韓国や台湾、東南アジア、インド、欧州で中国の落ち込みをある程度埋めた形で、日本の航空会社が便を増やした点も目立つ。

ただ、関西と中部では穴埋めが追いついていない。春節(旧正月)の時期を含む冬ダイヤの期間中に、中国路線が計画からさらに増えるか減るかは、関西の観光需要や小売りの売り上げにも響く。国交省が来年3月下旬に公表する2027年夏ダイヤの計画で、中国便がどこまで戻るかが次の目安になる。

脚注

  1. 国土交通省「2026年冬期スケジュール 国際定期便の概要について」(2026年10月26日) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002028375.pdf
  2. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年9月推計値)」(2026年10月21日) https://www.jnto.go.jp/news/_files/20261021_1615.pdf
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