映画『聲の形』、30日から再上映 初のドルビー版

京都アニメーションが制作したアニメ映画『聲の形』が、公開10周年を記念して2026年10月30日から全国で再上映される[1]。作品として初めてDolby Cinema(ドルビーシネマ)での上映も行う[1]。

『聲の形』は大今良時さんの漫画(講談社コミックス刊)を原作に、山田尚子さんが監督、吉田玲子さんが脚本を担当し、2016年に公開された[1][2]。配給は松竹[2]。公開から10年の節目に、映像と音響を強化した上映形式で改めて劇場にかかる。

『聲の形』再上映の日程とイベント

公式サイトが発表している主な予定は次のとおり[1][3][4]。

  • 10月30日(金):再上映とDolby Cinema上映が始まる
  • 10月30日(金)18時30分の回:丸の内ピカデリーのDolby Cinemaで、上映前に10周年記念舞台挨拶。登壇者は入野自由さんと早見沙織さん(予定)。チケットは3200円(税込)
  • 11月8日(日)11時10分の回:同じく丸の内ピカデリーで、上映後に音響監督の鶴岡陽太さんと撮影監督の髙尾一也さんによるスタッフトーク(予定)。チケットは2800円(税込)

入場者プレゼントとして、10月30日から「10th Anniversaryスペシャルカード」を数量限定で配る[5]。公開当時に配った主人公・石田将也と西宮硝子の描き下ろしカードを、2人が並ぶ形にしたもので、通常上映とDolby Cinema上映で共通の特典となる[5]。

舞台の大垣市とも10周年コラボ

作品の舞台となった岐阜県大垣市とのコラボ企画も、2026年10月10日から2027年1月9日まで開かれている[6]。作中に登場する場所を巡る内容で、詳細は順次発表するとしている[6]。

アニメ作品の舞台を訪ねる「聖地巡礼」は、地方の観光にとって作品の公開後も長く続く集客の手段になってきた。再上映に合わせて地元で企画を組むことで、映画館で作品を見た観客を現地に呼び込む流れをつくる狙いがある。

音響と映像を見直す「ドルビー版」の意味

Dolby Cinemaは、明暗の幅を広げた映像と、立体的な音響を組み合わせた上映方式だ。『聲の形』は聴覚に障害のある少女と、かつて彼女をいじめた少年の関係を描いた作品で、音の聞こえ方や静けさの表現が物語の中で大きな意味を持つ。11月8日のスタッフトークに音響監督と撮影監督が登壇するのも、映像と音響が見どころであることを示している[4]。

旧作アニメの再上映は、配信で作品に触れた若い世代が劇場で初めて見る機会にもなる。公開時に中高生だった観客は、10年を経て大人の目線で作品を見返すことになる。

10年前の作品が劇場に戻る意味

配信で見られる作品をあえて劇場で上映するには、特別な上映形式や舞台挨拶、入場者特典といった「劇場でしか得られない体験」が欠かせない。今回の再上映は、その三つをそろえた形だ。

10年前の作品が新作と並んでスクリーンを確保し、どれだけの観客を集められるかは、ほかの旧作の再上映の判断にも影響する。11月以降の上映期間の延長や上映館の拡大があるかどうかが、反響を測る目安になるだろう。

脚注

  1. 映画『聲の形』公式サイト「公開10周年記念 10月30日(金)より再上映・初のDolby cinemaでの上映&舞台挨拶開催決定!」(2026年9月17日) https://koenokatachi-movie.com/news/?id=129
  2. 映画『聲の形』公式サイト https://koenokatachi-movie.com/
  3. 映画『聲の形』公式サイト「ニュース」 https://koenokatachi-movie.com/news/
  4. 映画『聲の形』公式サイト「10周年記念Dolby Cinemaスタッフトーク 開催決定!」(2026年10月23日) https://koenokatachi-movie.com/news/?id=132
  5. 映画『聲の形』公式サイト「入場者プレゼント『映画『聲の形』10th Anniversaryスペシャルカード』の配布が決定!」(2026年10月14日) https://koenokatachi-movie.com/news/?id=131
  6. 映画『聲の形』公式サイト「公開10周年記念 映画『聲の形』×大垣市 コラボ決定!」(2026年9月17日) https://koenokatachi-movie.com/news/?id=130
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