
クリストファー・ノーラン監督の新作『オデュッセイア』が9月11日に国内で公開され、最初の週末3日間で観客動員24万1000人、興行収入4億5200万円をあげて、動員ランキングで2位に初登場した[1][3]。
ホメロスの叙事詩を全編IMAXで
『オデュッセイア』は、古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩を映画化した作品で、全編をIMAXカメラで撮影した[3]。英雄オデュッセウスをマット・デイモンが演じ、息子テレマコスにトム・ホランド、妻ペネロペにアン・ハサウェイ、女神アテナにゼンデイヤが配されている[3]。
動員は2位、興収では首位を上回る
9月11〜13日の週末動員ランキングで首位を守ったのは『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』だったが、興行収入では『オデュッセイア』が上回った。9月4日から始まったIMAXの先行上映を合わせると、動員は32万9000人、興収は6億5000万円に達している[1]。
動員と興収の順位が入れ替わったのは、1人あたりの支払額が大きかったためだ。映画ジャーナリストの宇野維正氏はリアルサウンドへの寄稿で、初動の興収のうち43.2%をIMAXスクリーンが占めたと指摘している[2]。通常より料金の高い大画面での鑑賞が、客単価を押し上げた形だ。
「映画館で観る理由」を示した作品
配信サービスで新作映画を家庭で観ることが当たり前になった今、映画館に足を運んでもらうには、そこでしか得られない体験が必要になる。ノーラン監督は一貫してフィルムと大画面での上映にこだわってきた。今回の数字は、その姿勢が興行面でも結果に結びついていることを示している。
一方で、IMAXのスクリーンは数が限られる。後続の話題作が続けば、上映回数の奪い合いになる。9月18日からは『映画名探偵プリキュア!』などの新作も公開された。国内での長期的な伸びは、大画面での上映をどれだけ確保し続けられるかにかかっている。
脚注
- シネマトゥデイ「『映画ちいかわ』首位キープで興収146億円突破!興収1位の『オデュッセイア』は2位スタート:映画週末興行成績」(2026年9月14日) https://www.cinematoday.jp/news/N0156892
- リアルサウンド「『オデュッセイア』、IMAX比率の高さで興収ではギリギリ初登場1位」(宇野維正、2026年9月17日) https://realsound.jp/movie/2026/09/post-2526142.html
- 映画『オデュッセイア』日本公式サイト https://odyssey-film.jp/

