JCOMのネット接続で全国規模の障害 約半日で復旧

ケーブルテレビ大手のJCOMで9月23日、インターネット接続サービス「J:COM NET」が全国の広い範囲で使えなくなる障害が起きた。障害は午前8時55分ごろに始まり、全面的な復旧が確認されたのは午後8時過ぎで、約11時間に及んだ[1]。JCOMは翌24日、外部からの大量のアクセスでDNSサーバーに高い負荷がかかったことが原因だったと公表した[1]。

北海道と九州を除く広い範囲で影響

JCOMによると、影響は北海道と九州を除く「J:COM NET」の提供エリアに及んだ[1]。障害の影響で、カスタマーセンターの電話もつながりにくくなった[1]。

JCOMの公式の案内によると、影響はネット接続にとどまらなかった。「J:COM MOBILE」のデータ通信、「J:COM TV」の双方向サービスやネット動画配信、会員向けのマイページや「MY J:COM」アプリ、パーソナルIDでログインする全てのサービスが影響を受けた[1]。同社は午後6時ごろに復旧し、午後8時に全サービスの復旧を確認したとしている[1]。JCOMがインターネットサービスを提供する一部のケーブルテレビ事業者のエリアにも影響が出た[1]。

原因は外部からの「大量のアクセス」

JCOMの24日時点の説明によると、外部から大量のアクセスがあってDNSサーバーに高い負荷がかかり、インターネット接続に必要な処理が正常に行えなくなった[1]。このアクセスが意図的な攻撃にあたるかどうかには触れていない。同社は「多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます」としている[1]。復旧後も接続できない場合は、機器やルーターの再起動を試すよう呼びかけている[1]。再発防止策として、アクセス集中への対策の強化と、障害が起きたときの情報提供の改善を進めるとしている[1]。

「祝日の朝」に止まった生活インフラ

障害が起きた23日は秋分の日の祝日で、シルバーウィークの5連休の最終日だった。在宅で過ごす人が多い日に、自宅のネット回線とスマートフォンのデータ通信、さらに問い合わせ窓口までが同時に使いにくくなった。利用者の側から見れば、何が起きているのかを確かめる手段そのものが細った一日だったといえる。

固定回線とモバイル回線、会員認証の仕組みが同じ事業者のシステムに依存していると、一カ所の障害が複数のサービスに連鎖する。今回、影響がパーソナルIDでログインするサービス全般に広がったことは、認証基盤が単一の弱点になりうることを示している。

外部からの大量のアクセスが意図的な攻撃だったのかどうかによっても、再発防止の手立ては変わる。ネットは電気や水道と同じ生活インフラになっている。数百万世帯が使うサービスが半日止まった以上、JCOMには原因の究明と、利用者への丁寧な説明が求められる。

脚注

  1. JCOM「【全国】NET障害ならびにカスタマーセンターにお電話が繋がらない症状について」(2026年9月23日、24日更新) https://notices.jcom.co.jp/notice/95220.html
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