ノジマ中間決算、売上高5千億円超 純利益73%増

家電量販店や携帯電話のキャリアショップを展開するノジマは2026年10月29日、2027年3月期の中間決算(4〜9月)を発表した[1]。売上高は前年同期比8.9%増の5037億円で、上場来初めて5000億円を超えた。営業利益は17.6%増の325億円、純利益は72.9%増の335億円で、売上高・営業利益・経常利益は中間期として過去最高だった。通期の業績予想も修正した。

ノジマ中間決算の主な数字

決算短信によると、中間期の連結業績は次のとおりだ[1]。

  • 売上高:5037億5600万円(前年同期比8.9%増)
  • 営業利益:325億4200万円(17.6%増)
  • 経常利益:495億200万円(61.7%増)
  • 親会社株主に帰属する中間純利益:335億9000万円(72.9%増)
  • EBITDA:613億800万円(44.0%増)

経常利益の伸びが営業利益を大きく上回ったのは、本業以外の損益が利益を押し上げたためだ。会社はEBITDA(経常利益に支払利息や減価償却費などを足し、持分法による投資損益を除いた指標)を重視しており、これも過去最高となった。

通期予想は売上高1兆600億円、上期の進捗は47.5%

通期の連結業績予想は7月の第1四半期決算時の予想から修正し、売上高1兆600億円(前期比7.9%増)、営業利益650億円(11.9%増)、純利益540億円(38.7%増)とした[1]。中間期の売上高は通期予想の47.5%にあたる。

事業別、通信と家電の2本柱がそろって最高

主な事業の売上高と経常利益は次のとおりだ[1]。

  • デジタル家電専門店運営事業:売上高1864億円(17.6%増)、経常利益129億円(16.0%増)
  • キャリアショップ運営事業:売上高1879億円(3.0%増)、経常利益132億円(18.4%増)
  • 海外事業:売上高443億円(8.8%増)、経常利益2億円(36.7%減)
  • プロダクト事業(パソコンのVAIOなど):売上高403億円(17.8%増)、経常利益44億円(39.9%増)

家電専門店では、省エネ規制の強化を見据えた需要でエアコンなどの季節家電が伸びた。一方、8月以降は前年の高い気温の反動で季節家電の伸びが鈍り、パソコンも前年の買い替え需要の反動で減ったとしている。キャリアショップでは、通信事業者が銀行や決済を組み合わせた「経済圏」づくりを進めるなか、店頭で金融サービスの口座開設を手伝う提案を強めた[1]。

9月末の店舗数は、デジタル家電専門店が247店、キャリアショップが直営・フランチャイズ合わせて940店、海外が112店だった。上期にデジタル家電専門店を9店出し、3店を閉じている[1]。

メモリー高騰と季節家電の反動が下期の重荷に

上期の増収を支えたのは、家電専門店の17.6%増収とキャリアショップの増益だった。ただ、夏以降の季節家電の伸び悩みに加え、プロダクト事業はメモリーなどの部品価格の高騰と一部の供給不足が続く中で調達にあたったと説明している。パソコンや家電の値上がりが続けば、下期の販売数量に響く可能性がある。年末商戦と年度末の需要期に、家電専門店の増収をどこまで維持できるかが、通期予想の達成を左右する。

脚注

  1. ノジマ「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年10月29日) https://www.nojima.co.jp/wp-content/uploads/2026/10/76b2205ed9e49990ab7875f7032d4e81.pdf
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