
カプコンが2026年10月27日に発表した2026年4〜9月期(中間期)の連結決算は、売上高が前年同期比49.0%増の1208億円、営業利益が54.5%増の607億円、純利益が56.6%増の430億円だった[1][2]。20年ぶりのシリーズ新作『鬼武者 Way of the Sword』の発売に加え、過去作の販売も伸び、ゲームソフトの販売本数は3686万本に達した。
カプコンの中間決算、主な数字
- 売上高:1208億8700万円(49.0%増)
- 営業利益:607億6900万円(54.5%増)
- 経常利益:612億1200万円(67.5%増)
- 純利益:430億8300万円(56.6%増)
- ゲームソフトの販売本数:3686万本(前年同期は2385万本)
中間配当は1株23円で、年間では46円を予定する[2]。
鬼武者新作は170万本、バイオハザードも好調
会社の発表によると、中核のデジタルコンテンツ事業では、『鬼武者 Way of the Sword』の販売本数が170万本を超えた[1]。ゲームショウで2つの賞を受けるなど、遊びの手応えが評価されたという。同作は、PlayStation.Blogが発表した9月のPS Storeダウンロードランキングでも、日本のPS5部門で首位になっている(PS Storeランキング、9月は鬼武者が首位)。
リピートタイトル(過去に発売した作品)では、「バイオハザード」シリーズの最新作が世界で幅広く売れ続けた。価格施策の効果で、それ以前の作品も販売を伸ばした[1]。
新作が旧作を呼ぶ「好循環」
今回の決算で目を引くのは、販売本数の伸び方だ。前年同期の2385万本から1300万本余り増えたが、そのうち鬼武者新作は170万本ほどにとどまる。残りの大半は、すでに発売済みの作品の上積みで説明される計算になる。
会社は発表文の副題で「シリーズ最新作を起点に過去作も伸長」と表現している[1]。新作の話題で関心を持った人が、値下げされた過去作をまとめて買う。開発費をすでに回収した旧作は利益率が高く、売上高の伸び(49.0%)を営業利益の伸び(54.5%)が上回ったのはそのためとみられる。
映画やeスポーツでIPの認知を広げる
ゲーム以外では、アミューズメント施設事業で既存店の運営と新しい業態の出店が、アミューズメント機器事業で新機種の販売が収益に寄与した[1]。その他事業では、10月に世界同時公開した実写映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』の話題づくりや、世界規模のeスポーツ大会、キャラクターグッズやイベントを通じて、自社のキャラクターや作品(IP)の認知度を広げたとしている。
通期予想は据え置き、進捗率は7割超
2027年3月期の通期予想は、売上高2100億円、営業利益830億円、純利益580億円のまま変えなかった[1]。中間期の営業利益は通期予想の73%にあたる。会社は年次で業績を管理しており、四半期ごとの予想は示していない。
下期に大型の新作が続かなければ、利益は過去作の販売にさらに頼ることになる。10月に公開した映画が旧作の販売をどこまで後押しするかが、通期予想を上回れるかどうかの分かれ目になりそうだ。
脚注
- カプコン「2027年3月期第2四半期(中間期)決算の連結業績は、前年同期比で増収増益、通期計画に対し順調に進捗」(2026年10月27日) https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/261027b.html
- カプコン「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年10月27日) https://www.capcom.co.jp/ir/data/pdf/result/2027/2nd/result_2027_2nd_01.pdf

