Androidのマイナンバーカード開始 年齢確認にも対応

デジタル庁は2026年10月20日、Android端末に入れて使える「Androidのマイナンバーカード」の提供を始めた[1]。端末のGoogleウォレットに追加すると、実物のカードを取り出さずに、顔や指紋の認証でマイナポータルへのログインや各種の行政手続きができる[1]。新たに、店頭などで本人確認や年齢確認を受ける機能も加わった[1]。

Androidのマイナンバーカードでできること

  • マイナポータル:ログインや電子署名。薬や医療費、年金の記録の確認、引っ越しの手続きなどに使える[2]
  • マイナ保険証:準備の整った医療機関や薬局で、事前に設定すれば端末だけで受付できる[2]
  • コンビニでの証明書の取得:住民票の写しなどの証明書を取得できる[2]
  • 対面での本人確認:顔写真や氏名、年齢などを店頭や窓口で示せる(端末によっては使えない)[2]

追加には、最新の「マイナアプリ」を使う[1]。対象はAndroid 12以上で、最新のセキュリティパッチを当てた対応機種に限られる[2]。

「電子証明書」から「カード」へ

Androidではこれまで、マイナンバーカードの電子証明書だけをスマートフォンに入れる「スマホ用電子証明書」が使えた[2]。今回のサービスは、この電子証明書の機能に「属性証明機能」を加えたもので、氏名や住所、年齢といったカードの情報を対面で確かめられるようになった[1]。

デジタル庁は活用の場面として、会員登録やイベントでの本人確認、酒・たばこを売る際の年齢確認、住民割引を受ける際の住所確認を挙げ、今後広げていくとしている[1]。すでにスマホ用電子証明書を入れている人は、マイナアプリで新しいカードに更新できる[2]。

「機能限定」のカードに注意

Androidのマイナンバーカードには、すべての機能を使える通常のカードと、端末の仕様によって一部の機能しか使えない「機能限定」の2種類がある[2]。機能限定のカードは、Googleウォレット上のカードの左上などに「機能限定」と表示される[2]。

  • どちらでも使える:マイナポータルへのログイン、マイナ保険証、コンビニでの証明書取得、手続きでの署名[2]
  • 通常のカードだけ:手続きの中での氏名・生年月日などの情報連携、対面での顔写真や年齢の提示、「マイナンバーカード対面確認アプリ」を使った本人確認[2]

運転免許証の代わりにはならない[2]。デジタル庁は、使えない場面に備えて実物のマイナンバーカードも持ち歩くよう求めている[2]。

iPhoneとそろった次は、使える店の数

iPhoneでは、Appleウォレットに入れる「iPhoneのマイナンバーカード」がすでに提供されており、マイナポータルやコンビニでの証明書の取得、マイナ保険証に使える[3]。店舗や窓口での本人確認・年齢確認・住所確認は、iPhone版でも使える場所を今後広げる予定とされている[3]。Android版の開始で、二つの主要なスマートフォンの基盤で同じ使い方ができる環境が整った。

ただ、スマートフォンで年齢確認ができるようになっても、店側が読み取りの仕組みを整えなければ使う場面は増えない。デジタル庁は事業者向けに対面確認アプリを用意し、使える店舗や窓口を順次広げるとしている[2]。コンビニのレジや酒類の売り場、自治体の窓口でどれだけ早く対応が進むかが、スマホのマイナンバーカードが日常で役立つかどうかを左右しそうだ。

脚注

  1. デジタル庁「『Androidのマイナンバーカード』の提供を開始しました」(2026年10月20日) https://services.digital.go.jp/mynumbercard-android/news/13d5101e1dce63e2b6bdc/
  2. デジタル庁「Androidのマイナンバーカード(旧Androidスマホ用電子証明書搭載サービス)」 https://services.digital.go.jp/mynumbercard-android/
  3. デジタル庁「iPhoneのマイナンバーカード」 https://services.digital.go.jp/mynumbercard-iphone/
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